アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

振り返り

朝9時30分。

昨夜、公演のあと花籠や大きな荷物を友達に車で取りに来てもらって一晩預かってもらい、
それを今朝我が家まで持ってきてもらった。

私の顔を見るなり
友達が吹き出した。

「顔!違う人みたいになってるで。蝋人形みたい」

やっぱり(^_^;)

自分でもわかっていた。
めっちゃ浮腫んでる、、、、。

というのも、公演のあと、近くで打ち上げをして
最後、音効さんと、撮影担当さんと私の3人で2時頃まで飲んでいたのだ。

睡眠不足の上、飲み過ぎたのでこの顔に(笑)

さて
今日はあちらこちらから温かい感想をいただいた。
もちろん批判は直接なかなか耳に入らない。

個人的な好みの問題もあるし
全員から絶賛されるなんてことはないので
良い評価はそれとして、素直に喜ぶことにしている。

中でも嬉しかったのは
3回ともちゃんと観てくれている人の言葉で

「演技が上達していた」

私たちなりに、役者であるNATSのNの指導、アドバイスを聞いて稽古してきたので
それが少しは成果として現れているのかな、と思うのだ。

もちろん、脚本や、役柄によるところもある。

私の場合、過去2回は比較的、私の声質に合うクールで冷静な役柄だったので
台詞を言う時の表情もさほど変える必要が無かった。

ある意味無表情な役柄。

でも、本当の私はけっこう高い声も使うし
アホなことばかり言って喜んでるタイプ。

今回の役柄は素の私に近いものだったと思う。
ま、当て書きだし当たり前か(笑)

自然、表情も豊かになる。

ところが、私の声を気に入ってくれている人にとっては

「もっとクールでハンサムな役じゃないと」

と、ご不満が(笑)

しかし、そんなこと言われたら、いつも同じタイプの人しか演じられないよなぁ。

いやいや
結局、役になりきれてないからダメなのかもしれない。

個人的な反省としては
実はちょっとした舞台上の違和感のために
集中力が切れた時があったこと。
それで大事な台詞を噛んでしまった。

まぁ、噛んだことなど別に気にしてない。
人間がやってることだし、
稽古通りにできないことだってある。
そんな細かい指摘をされても「あ、そうですね。はい」って感じで

もっと全体を見て欲しいなぁと思ったりする。

だから、反省するのは噛んだことではなく
理由はどうであれ、そこで集中できない精神力の弱さについて。なのだ。

ナレーションというのは
相手にわかるように聞いてもらってナンボの世界。
だから相手の目を見て伝えていく。
または相手を感じながら伝えていく。

でも、朗読劇は芝居の要素もあるので
お客様は意識しつつも
舞台上に異空間を生み出さねばならないと思う。

それなのに、私ときたら、物語の世界に陶酔出来てない時間があったわけだ。

一方
音響と照明とのバランスやタイミングは
やはり回を重ねるごとに改善された。

お客様の感想を受け止めて、さっそく次の回にアレンジしてみたりもした。

「拍手のタイミングがわからない」

というご意見をいくつかいただき
2回目はBパターンを。3回目はCパターンを。

NATSとしての希望はCパターンであり
最後はそれでバッチリ決まった。

これも、すぐさまご意見をくれた友人たちのおかげ。

今回、初めて3回公演をしたが
この毎回の工夫や修正はとても興味深いものだった。

さて、音効さんからいただいた言葉。

「自分らさすがやな。最後はバッチリ合わせてくるなぁ」

彼は公演2日前の最終稽古を観に来てくれていた。
その後、私たちは稽古はしなかったものの
改善するところを確認し
初日のリハーサルで再び確認し

本番を迎えたのだ。

「この前の日曜のあのときと全然ちゃうかったわ」

厳しいダメ出しもしてくれる存在の彼に
そう言ってもらえたのは有り難かった。

今回また学ばせてもらった技術、経験を
いかにして本業に生かすか。

終演して再びスタートラインに立った。

セピア色のカーテンコール

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