適職と天職
私は「ナレーター・語り」を肩書に仕事しているが
実は数年前まで、そこに「司会」が入っていた。
今日、事務所で、披露宴の司会打ち合わせをしていたら
若いマネージャーが
「下間さんて、披露宴の司会するんですね」
と、びっくりして言った。
彼女はまだ入って1、2年だから、私の過去を知らないのである。
「うふふ。そうよ。以前は年間100組くらいやってたの」
「え~!!」
某ホテルで、「もう泊れば?」というほどお世話になっていたことがあるのだ。
「なんで辞めちゃったんですか?」
辞めないでも何とか続けられたのかもしれないが、
けっこう真面目なので辞める道を選んだ。
いま、東京で活動している「語座」の稽古が土日だけだったから。
「ナレーション一筋だと思ってました。」
そう。「ナレーション一筋」そうなりたくて、けじめをつけた。
でも、披露宴の司会は本当に楽しいし、幸せのお手伝いは自分も幸せになれる。
だから、知人の紹介のときだけ、させてもらっている。
今日も素敵なカップル(新郎がジャズの仲間)と色々お話して、交流を持てた。
最近は、プランナーが全部進行を決めて、司会者はあくまで進行役・・・だけど
何度もお会いしているうちに、お互いのことが少しはわかってきて、
より心のこもったお手伝いができると信じている。
新婦は本当に思いやりの深い人で、
今日はプレゼントを頂戴したのだが、それが、
以前私が日記で紹介した大好きなチーズ。更にドライフルーツ!!
ワイン大好きな人間のハートを鷲掴みにするセレクトに感激してしまった。
プレゼントをもらうもらわないではなく、
プライベートなお付き合いを深めさせていただいて、
もっと二人のことを知りたい。と人間大好きな私は興味が高まる。
責任は重いけど、
披露宴の司会というのは貴重なご縁をいただける仕事。
適職と天職。
誰にでもあるというそれ。
披露宴の司会にたずさわるたび、考えてしまうことである。
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