アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

第六感と無意識のパワーについて

京都の叔母の家へ。

 

久しぶりに行ったら、模様替えしていた。

この前テレビが壊れた時に、ついでに少し模様替えしたようだ。

壁に色々貼ってあったものも整理され、荷物に紛れていた叔母のお気に入りの人形たちが姿を現していた。

古い時計も存在感を発揮している。

 

切ない気持ちがひたひたと胸に沁みてくる。

 

今日は叔母を「施設」に入れるための面接なのだ。

なにも知らない叔母は、珍しく頭がしっかりしていて会話もスムーズ。ここから出たくない!という第六感が働いているのかもしれない。

「みんなが来てくれて嬉しいわ」と言った。

そして、その第六感ゆえか?まさかの展開が待っていた!

 

ケアマネさん遅くない?もう20分だよ。

 

電車が遅延していたため、面接に遅刻しそう!と駅からタクシーを飛ばして来たわたしは、なかなか来ないケアマネさんたちを少しうらめしく思い、言った。

 

「ほんと、ちょっと遅いね」

 

立会いに来たもう1人の叔母と姉も首をかしげた。

 

電話するわ。

 

わたしが担当の方に連絡すると、、、

 

「え?!面接は8日ですよね?」

 

まじ?!なんで?!

 

同席している叔母が、その担当者と話して今日、6日に決めてくれたのだが

どこでどうなったのか?日にちが違うらしいのだ。

叔母が明らかに「イラッ」とした顔で立ち上がった。

直接話してもらおうと、電話を代わる。

 

「わたし、8日なんて言ってませんし!最初から8日は予定があるからそんなわけない!」

 

たしかに、叔母は最初から私たちに「6日」と言っていた。どこでどうなったのか。

しかしもう今更仕方ない。言った言わないは証拠がなければ解決しない。

 

もう一度電話を代わり、改めて予定を入れ直すことにした。

あんなに奇跡的に見つかった良い施設なのに

ここへ来てスムーズに運ばないとは、これはやっぱり「ここを出たくない!」叔母の無意識の拒絶パワーなのかもしれない(^_^;)

 

だとしたら手強いぞ。

 

しかも、このあとが、、、とばっちりというか、やぶ蛇な出来事が。

せっかく来たから、少し叔母に施設の話でもしようかと話題を始めたら

何故か亡くなった父親の話題に発展。

 

姉と私にとっては父親。

アルツの叔母の実の兄であり、しっかりしてる方の叔母の義兄である。

そして、この父親のせいで、叔母たちがいかに大変な思いにさせられたか、、、という話が次々と出て来たのだ。

 

叔母たちが大変な思いをしていた頃、私たちは知らずに呑気に暮らしていた。

 

もちろん私たちが責められているわけではないが

父親のかけた迷惑の話である。謝るしかない(>_<)

なんだなんだ、今日はこんな話を聞くために集まったのかー。つらいっ!

帰り道、姉と2人で京都駅まで歩きながら

「自分たちで親を選んで生まれてきてるから、仕方ないよねぇ。」

「よくまぁ、あんな親のもと私らまっすぐ育ったものだ。」

などとため息をついた(笑)

そして

仕事のため、慌てて大阪に戻る電車の中で改めて考える。

今日のこの一見無意味な時間は、いつか意味があった!と思える時が来るのだろうか。。。

 

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