アルトの世界

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裏声日記

30年と4ヶ月

いよいよ平成最後の日。

特になんの感慨もなかったけれど、20歳からの30年4ヶ月と考えると、かなり人生の経験値を積んだ時代だったなぁと。

社会に出て、恋をして、悔しい思いをして、嬉し涙を流して、親を亡くして、新たな出会いがあって、死にたいときもあったけれど生きてきた。

他人から見たら恵まれた人生だろうけれど、今、生きていて幸せだから、平成は素晴らしい日々の積み重ねだったと言えるのかなと思う。

それにしても、、、明日から「令和」になるのかぁ。

「令和」の「令」の字は、なんとなく「命令」のイメージがあって、政治的な話だけど、強気な政権を匂わせるような怖さが少しあると思うのは私だけ?

平成は災害こそあったけれど、平和ではあったからね。

令和の時代も平安でありますように。。。

そんな平成最後の日の今日は、施設にいる叔母さんに会いにいった。

アルツハイマーでも、会話のテンポは瞬間的に合う叔母さん。

叔母さん!明日から令和なのよ、知ってる?

というと

「あぁ、明日からなの?なんていうの?令和?へぇ」

なんとなく理解している様子。

「どんな字?令?なんか嫌だわ。偉そうに。同じ「レイ」なら「礼」にしたら良いのに」

なんか、、、私と同じこと言うし、すごくマトモなこと言う(笑)

でも、やっぱりアルツなので、なんどもなんども同じことを話して、、、クタビレタε-(´∀`; )

そして今年、叔母さんは89歳になるんだよ、と教えると

「私は米寿がいいわ。ずっと88歳にする」

あはははは。

なんか可愛いなぁ。

夜は姉夫婦と食事して、久しぶりに甥っ子がいない大人メンバーだったので、それも楽しく。

昼も夜も平成の締めくくりに相応しいあたたかな気持ちだった。家族のありがたみかな。

平成の天皇皇后両陛下には、どうぞこれからゆっくりと静かな日々をお過ごしくださいませ。

お2人が象徴としての役割を模索し続けられた平成が、まもなく幕を下ろします。ありがとうございました。

私のお世話になった皆様方へも感謝の意を表します。

みなさま、良い時代をお迎えください。

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