背中
教え子の朗読イベントに行ってきた。
プロダクションの養成所で学んでいて、まだ正所属にはなれないメンバーで企画したという。
彼女は私の企画しているうっかりBARでの朗読イベントに出て朗読の楽しさに触れてくれた。
そして色々な朗読イベントを見に行くうちに「やりたい欲」が高まったらしい。
とても嬉しいことである。
今日、若い子たちの朗読を聴きながら、みんな頑張ってるなーと感心した。
もちろん、もっとああすれば良いのに、こうすればいいのに、という気持ちもあるが、自分たちでしっかり準備してきたことがまずは素晴らしい。
細かい私の意見はさておき、朗読の際の根幹としてはひとつ大きなアドバイスがある。
お客さんとの呼吸を感じる朗読にしたらもっと良いかな?ということ。
もちろんなんでもかんでもではない。その作品の文章や内容によるのだが、今日聞いた作品の中のいくつかは、読み手が自分の世界だけで一方通行な朗読をしていた。
自分の世界に来てもらう部分もあれば
自分からお客さんに歩み寄る部分もあるはず。
なーんて、師匠から学んだこと(笑)。
私は師匠のお陰で「朗読」のくくりとはひと味違う「語り」を学ぶことができた。
今は私なりのフィルターでその大切なことを実践している。
ふだんはアンケートを書かない私だが、今日は応援の意味をこめて、感想を書いて提出した。
教え子は私なんぞに憧れてくれているようで、帰り際にお母様にお会いしたが
「いつも番組を録画してます!本当に素敵な声で、、、」
と、一所懸命褒めてくださった(笑)
どうやら娘さんの影響を受けて、お母様も一緒になって私のことを応援してくれているらしい。
有り難い話だ。
今、私は「先生」と呼ばれる立場にあるが、パフォーマンスを見せられない現役引退先生になりたくない。
そういう人を否定しないが、私のポリシー。
いつかその日が来るかもしれないが、生きている間、少しでも長く現役パフォーマーとしていられるように。
教え子たちが悲しまないように。
今朝、窓の外から聞こえてきた鳥のさえずり。
初めて聞いた鳴き声で思わず収録。
「メジロ」「アカハラ」「ヒヨドリ」の説が出てきたけど、、、なにかなぁ?
こんな都会の真ん中で樹々もないのに。
ちょっと嬉しかったのでした。
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