アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

愛想がすべて

私は愛想がない。

もちろん、仕事のときとかは普通だが、ちょっとやそっとのことでは表情を崩さない。

だから、ナレーションするときなどは内容に合わせて顔の表情をちゃんと考えながら読むよう心がけている。

さて、近々訪問予定のお店に予約の件で電話を入れた。

女性が出た。

女性オーナーの店なので、この電話口の方がオーナーかな?と思った。

予約時間の前倒し変更という、客サイドの無理な話。

「はぁ、前のお客様がどうなるかなんでねぇ」

必ずしもOKとは言えない、との答えだった。

それはよくわかる。でも、なんとなく、、、タカビーな言い方。

うちは繁盛店なの、客はほかにもいるわ、、、とでも言いたげだった。←被害妄想?

ちょっと調整してもう一度ご連絡します、と伝えて電話を切った。

そして、後ろの予定を調整できたので、再度連絡すると、、、

似てるけど、違う口調の女性が出た。

とても感じが良くて

「少しお待たせするかもしれませんけど、なるべく早く入ってもらえるようにしますね」

と、返事しながら

「あ、すみませんちょっとお待ちください。」

と言って

「ちょっとー、レジお願い〜レジ」

と誰かに向かって言った。

あ、この人がオーナーさんなんだな、と思った。

従業員がオーナーに「レジお願い」とは言わないから。

なるほど、さっきの方は従業員。今回の方がオーナーさんだ。

実は、このお店の予約。私が音頭を取っているオトナの遠足のランチ。

私が店選びもしている。

不快な思いをみんなにしてもらいたくないので、正直ホッとした。

こういう対応をされるとこちらもなんとなく丁寧になる。

お忙しい時間帯にすみません、と私は言い、オーナーさんは快くこちらの希望を聞いてくださった。

すごく気持ち良いやり取りで、一気に行くのが楽しみになった。

同じく今日。

もうひとつ似たようなことが。

排水溝がどうも詰まっているようだ。

業者さんに連絡すると、電話でおじさんが対応してくれた。

ややぶっきらぼうな感じがある。でも、私の仕事の都合を聞くと

「なるべく早くいく」

と言ってくれた。

予定より15分ほど早く4人で来てくれた。

そして、にこにこしながら

「詰まってるとたいへんやからね」

と言ってテキパキ調べて、テキパキ対応して、テキパキと今後のアドバイスをくれて

「サービスで、内緒やで」

と言って帰って行った。

こうなると無愛想な私も、さすがに顔を崩すわけで、

タダほど高いものはないなどと言うが、いやいやこれは本当に有り難かった。

電話だけではわからない人の良さ。

本当に助かった。

今日は仕事も楽しかったし、なんだか清々しい。

愛想の良い人と触れ合うとエネルギーもらえるなぁ。

私は愛想良くは見えないかもしれないけど、

教え子たちに、しっかり愛を送りたい。

あんたのせいで寝不足よぉー。

頼むでしかし。

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