道案内のおねえさん
長年、現役ナレーターとして活動していると
いつしか指導者としての立場や責任が生まれる。
これまで、私に指導を求めて羽ばたいていった生徒さんたち、いま現在も指導している生徒さんたち
みんな大切な存在。
とは言え、私は手取り足取り教えるほど親切ではない。
道を尋ねられて、ちょっと教えてあげる「通りすがりのおねえさん」←ここ重要(笑)みたいなものだ。
道案内にはいろいろなパターンがある。
①出発地点から一緒に歩きはじめゴールまで送り届ける
②出発地点から途中まで付き合う
③途中の辻で出会い送り届ける
④途中の辻で出会い途中まで送る
⑤途中の辻で出会い道を教える
こんな感じかな?
このパターンで言うと⑤にあたる教え子から、今日、久しぶりにメールが届いた。
苦労して収録したオーディオブックが、晴れてリリースされたという報告であった。
彼女が私に道を尋ねたのは約1年前。
「すみません。この道を進もうと思っているのですが、合ってますか?装備が足りているかどうかもチェックしていただけませんか?」
こんな感じで声をかけてきた。
私は彼女が持っていなかった少しのアイテムと「この道で大丈夫だよ」のおまじないの言葉を贈って「いってらっしゃい」と見送ること数回。
そのたびに、彼女は
「道の先はこうでした。こんなことを学んできました」
と報告してくれる。
私としては、無事にどこかに辿り着いてくれればそれで良いのだが
やはりその報告があるとホッとする。
今日、また久しぶりにメールをもらって、嬉しかった。
嬉しい気持ちを共有してくれることが嬉しいのだ。
いま、耳ビジで朗読させていただいている川上徹也さんの本「使えば使うほど好かれる言葉」
今朝朗読した部分に、まさに書かれていた「嬉しい」という言葉の魔法。
それを実感した。
さて
今日は一粒万倍日だそうな。
お財布を使い始めるのにぴったりらしいが
私は名刺入れを新調した。
これまで使っていたのは、先輩からいただいたもの。
ある意味、これも私が新しい道へ歩き出そうとするときに先輩が持たせてくれたアイテムのひとつ、御守りのようなものだった。
愛着はあるが、リニューアルするタイミングになった。
ふふふ。使い込んだなぁ。
仕事帰りにデパートへいき、特にブランドなどまったくこだわりのない私は
とにかく好きな色や使い勝手をポイントに探した。
名刺入れを自分で買うのは人生2回目。
昔からのご縁を大切に
新しいご縁も得て
何層にも重なっていきますように。
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