hugしたい人
仕事から帰宅すると、封書が届いていた。
Yちゃんからだ。
Yちゃんは震災のボランティアで知り合った仲間で
おっとりした才女。
でも、繊細さんのために仕事や人間関係で苦労している。
私のようなガサツな人間はきっと苦手なのだろうと思うのに
たまにLINEをくれたり、うっかりBARがやっていた頃には
まだお客さんの少ない開店前を狙って会いに来てくれたりしていた。
しかし、コロナで長らく連絡も取っていなかった。
そんな中の手紙。
誕生日だから、というのもあるが、文面を見ると、かれこれ2ヶ月前に私のことを何度も思い出していたという。
もしかしたら何か辛いことがあったのかもしれない。
なのに、私ったら気づかず、hugもしてあげられなかったのね。
いや、逆かもしれない。
私のblogを読んで、めちゃくちゃ心配してくれていたのかも。
こんな風に思ってもらえる関係。
嬉しくて、服も着替えずに返事を書いた。
本当ならばLINEですぐさま近況を聞くべきかと思ったが
字が下手でも、この気持ちを一生懸命書きたいと手紙にした。
うっかりBARに会いに来てくれるとき、私はいつも帰り際に彼女とhugする。
折れそうに細い華奢な彼女を大切に抱きしめて
有り余っている私のエネルギーを送る。
いびつな私の手書きの文字でも、エネルギーは届けられるだろうか?
パンダを見ては私のことを思い出してくれる大切な仲間のことを、今夜はずっと考えている。
さっそく手紙はポストに投函してきた。
少しでも早く、Yちゃんのところへ届きますように。
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