へこたれない人
昨夜の迷ナレーターの朗読roomが23時30分すぎに終わると、私は慌てて明日の準備を始めた。
明日、、、と言っても三時間後のことである。
なんとか0時30分にはベッドに入り、即落ちしたようだ。
2時にアラームが鳴ったときは
今なにが起こっているのか?なぜアラームが鳴ったのかさえ一瞬わからなかった。
深い睡眠を邪魔されると、訳がわからなくなる。そして、ずーっと眠いものらしい。
しまった!せっかくご飯炊いてたのにオニギリ作ってなかった!
半には迎えの車が到着する。
寝ぼけながらも、慌ててオニギリを6個作った。
海の上で食べるオニギリはとても美味しい。
いつも送り迎えはじめ釣りの色々を教えてくれる友達、いや、釣り師匠への感謝の気持ちを込めて作っている。
そう。
今日は釣りデーなのだ!
4時50分。
出船の頃の空は美しくて、いつもうっとりする時間だ。
筏に着く頃にはかなり明るくなっていて
いよいよ今日もスタート!というエネルギーが満ちてくる(笑)
さぁ、今日はどうかなぁー!
1投目。
当たりは少ない。うーん、やばし。
しかし、5投目くらいだったか?いきなり大きめの引きがあった。
おーーー!これはカワハギではないぞ。
「すご!もう釣ってる!」
隣で師匠が驚く。
なんだろう、、、?アイゴ?
じゃーん!ウスバハギでした!
早朝から幸先良いね。
これでもうボウズ回避。精神的余裕が出た(笑)
その後は今ひとつで、雑魚は釣れるものの、かろうじてカワハギ。
1匹は海上まできてバラしてしまうという痛恨のミス(T . T)
そのうちさすがに眠くて何度も居眠り。
危うく竿を落とすところだった(⌒-⌒; )
しかし、それでもちょぼちょぼ釣れている私に対して
師匠はというと、、、
しーん。
チヌ一本で勝負しているとはいえ、ここのところの師匠は釣りの神様から見放されていた。
急に雲行きが怪しくなり雨が降り出した。
私はすぐ釣りをやめてブルーシートの屋根の下で雨宿り。
ところが
それでも黙々と釣りをしている彼の背中。
ついつい
「なんか、、、へこたれないねぇ」
とつぶやいてしまった。
私ったらなんてことを!(笑)
まぁ、釣れてないときはネタにして笑うしかないからね。
「今年はずっとこんな感じかもなぁ」
もし私なら、ちょっと釣りはしばらくやめよう。と思うかもしれない。
しかし彼は前向きだ。
もう釣りに行きたくなくっちゃうんじゃない?
私が聞くと
「え?!あはははは。」
どうやら、この笑いは「それは無い」という意味らしい。
素晴らしい。
師匠のスランプ脱出のためにも、次回は泊まりで白浜釣行にしよう。
帰宅後、必死に捌いてさっそく、刺身と煮付けで食べたが
ウスバハギは刺身より煮物が絶品だった。
命のめぐみ。ご馳走さまでした!
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