きっかけはあの日あの時
数年前に養成所で教えていた新人声優さんからイベントのご招待メールが届いたのは春のことだった。
その時は残念ながらスケジュールが合わなかったが再びお誘いをいただき
今日ようやく観覧することができた♡
謎解き朗読劇。
2人で何役もこなして朗読劇を進めていくのだが
そこで展開されるミステリーをみんなで推理しよう!
というもの。
メモをとりながら聴いて、自分の考えを回答して提出する。
1インチの平たく厚みがある鉄ではない重いなにか?をスミスが行きつけのレストランに持って入ったのに店を出てタクシーに乗ったら持っていなかった。
スミスはそのなにか?をどこでどうしたのか?
んー?ぜんぜんわからないよ(;´д`)
わぁ、みんなちゃんと書いてるっぽい!
やばい、私もとりあえずなんか書かなきゃ。
ペンネームでいいのね!良かった。先生ろくでもない答え書いたって思われたら恥ずかしいもんね。
というわけで、テキトーなペンネームでテキトーな回答を書いて提出した。
「ではみなさんの推理を見ていきまーす!ペンネーム◯◯さん。会計のときに店の人に渡した、、、、ですね。◯◯さん、どなたですか?手を挙げてください」
え!?ペンネームの意味ないやん!
マイクがその人に渡され、推理した理由を言う。
これは私にもいずれ回ってくるパターン?!やばい。
「同じ答えの人もけっこうありますね、では代表してペンネーム◯◯さん」
お、これは朗報!私の答えも多そうだから大丈夫かも。
「えーっと、あ、この答えは最後にまわそうかな、、、では次に◯◯さん、お店の人とぐるという意見ですね?」
ここまで来ると私ものんびりしたもので、他の人の意見を聞きながら笑っていた。
「では最後に、、、カニ味噌さん」
固まった。
カニ味噌さん。私のペンネームである。
「カニ味噌さーん?」
教え子はまさか私がペンネームカニ味噌だと思っていない。
久々の再会と、久々の会話がこれなのか。
は、ハイ、、、私がカニ味噌です、、、
「えー!せんせ、、、苦笑」
ぜんぜんわからなくて、脳みそがもうカニ味噌だったので、そのペンネームにしまして、、、
しどろもどろ
「カニ味噌さんはタクシーの運転手に渡したということなのですが」
仕方ないので私のテキトーな推理を解説。
「朗読の前段に登場した別の人物とスミスの橋渡し役としてタクシー運転手が介入している。」
という全く答えがわからなかったからこそ編み出したストーリーを膨らましてみた作戦!なのであるが
教え子はカニ味噌=先生のまさかの回答に大喜び。
会場のみなさんもそれにつられて、若干「すごい答えが出た」みたいな勘違いをしている。
最後はどの回答がいちばん良かったか?を拍手で決めて、、、
というのも、ほんとのところの正解はここでは不要なのだそうだ。
結局、私の答えにいちばん拍手が集まった(⌒-⌒; )
ど、どーもありがとうございます。狼狽。
さて、イベント終了。
改めて教え子と会話。
「先生!ありがとうございます!会えて嬉しいです!先生聴いてると思うとめちゃ緊張しました(笑)」
あはは。だよね。私も会えて嬉しいよ。
「先生の最後の授業の朗読が私のきっかけになって、こういうことをやるようになったんです」
彼女が受けた私の最後の授業。よく覚えてる。
それまで殻を破れず、真面目なところがあった彼女が新たな一面を見せたなぁと思った瞬間だった。
ついでに、私のモノマネも披露していた(笑)
今日の朗読。
伸び伸びと、楽しそうにやっていたのがいちばん。まだまだ模索中だと思うが、ライフワークとなり、ちゃんと仕事としても成立しているのだから素晴らしい。
人に教えるということは、時に人生を変えてしまうようなきっかけになることがある。
良くも悪くも影響を与えることがある。
責任を持って、真摯に向き合い、本気で
これからも指導していく。
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