アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

出会いは船でした。

自転車漕いでたら、目の中に虫が入ってきた。
こんな細~い目なのに!

夜道で暗かったので、とりあえずそのまま走り、明るい所で鏡を取り出す。

あ~白目に張り付いてご臨終たまわっている虫(;´Д`)

気の毒な最後であった・・・。

さて。
今日、現場に入ってディレクターさんにリクエストされたのは・・・

「冷たい感じで、素っ気なく、ドSな雰囲気で・・・」

やっぱりか。
原稿を見たときに、そうだろうな、とは思ったが。

で、二人で少しイメージを固めようと読み合わせしているところに
クライアントさんと代理店の方々がどやどやっと入ってきた。みんな初対面である。
そして・・・・

「ナレーターの下間です」

と言うやいなや

「わ~~~!声のイメージそのままの人だ!!へ~~~すごいなあ」

「・・・・それはどうも・・・」

って、どういう意味やねん( ̄▽ ̄;)
喜べへんやろ。
ふふん、実はこう見えて優しいところもあるんだよっ!←自分で言うしか無い

「声」と言えば、
ナレーターの先輩(男性)とナレーション談義に盛り上がっていたところ、
CM録音の時の尺(長さ)の使い方の話題になった。

「以前さ、船のCMをやって、男性パートと女性パートがあってね。一言ずつ交互で言うんだけど、
その相手の女性が、俺の喋り方とはまったく違って、その一言をとてもゆっくり言うねん。
尺短いから、俺はちょっと早めを意識したけど、その人は目いっぱい尺を使って言う。
それ聞いて、わーすごいな、俺とは違うな。って思ってね。」

「ふーん。どんな風に?」←先輩なのにタメ口かいっ(≧▽≦)

「俺が「一人旅」って言ったら、その人が「二人旅」って言って、俺が「家族旅」その人が・・・」

「船旅?」

「そうそう!」

「それ、私だけど」

「え~~~~!!!あなただったん??」

「ふなたび・・の「び」をちょっと上げて・・・」

「そうそうそう!」

「わたしです」

思わず二人、がっちり握手(笑)ぶんぶん振って握手した。

かれこれ何年前になるだろうか。
そういえば、そんなCMをやったのを覚えていた。
その頃、私を気に入ってくれたF監督の作品だったのだ。

「あの時俺が先に録音してんで!一緒にスタジオにいた。」

「そうだったっけ?覚えてないな~、へーそうだったんだ」

私たちが初めて一緒の現場に入ったのはつい最近、2年ほど前だと思っていたので、びっくり。

で、先輩は、その時の私の「二人旅」と「船旅」の言い方が、衝撃的?だったらしく
ことあるごとに、そのときの事を話題にして、
「こういう読み方もあるんだな、って知ったんだ」
と、語っていたそうな。

私ったら、だいたいにおいて、20秒のCMでも、余程詰め込まねばならないとき以外は
できる限り自分のやりたいように表現してみる。
尺がはいらなかったら諦めて巻く。
うーん、マイペース(^_^;)

しかし・・・すごい偶然。
私の話を私と知らずにしてきた先輩(笑)

でも、悪口じゃなくて良かった(´∀`)

F監督に連絡してみよ!
これもご縁だからね。

3人での集いが実現しますように?

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