アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

どこがやねん!脳の不思議。

飲み友のAちゃんからLINEが来た。

「いまテレビでやってる白い巨塔の岡田君がKさんそっくり」

「Kさん」と言うのは私の友達で、何度かAちゃんも会っている。

ど、どこが?

私はそのテレビを観ていないが、岡田君の顔はわかる。

岡田君と言えば「整った顔」の代表格だろう。

それが、、、K?どこが?!(笑)

「もうそれしか見えません。沢尻エリカとのラブシーンはやばいです」

写メまで送ってきたが、やっぱり、、、似てない!

人の目は面白い。どこか一部分だけでも似てる要素があると、脳に「似てる」と思い込ませるのかな。

そう言えば、かつて私が痩せていた時

仲の良い男友達から「稲森いずみがお前に見えて、なんか腹たってきたわ」などと言われたことがあった。

なんで私が文句言われないといけないのか?と笑ったけれど、何度も会ってて私の顔をよく知っているのに、なにかの瞬間ふと「似てるような?」と思ってしまったのだろう。

それと同じく、耳も一度聞こえたらそうとしか聞こえないことがある。

空耳アワーのようにテロップでフォローされたりしたら、もう「ほんまや!ゆーてるやん!」と、そう聞こえてしまう

その呪縛を解くのはけっこう難しい。

ナレーションのレッスンをしていて、発音が曖昧な子に指導するとき

今の「シ」の発音が甘い。

と指摘するのだが、本人はわからない。

長年、甘い「シ」で通してきているのでまさか間違ってると思わないのだろう。

私の耳が悪いのか?(笑)いやいやそれは無い。

念のためみんなにも確認する。

今の「シ」って「シュ」に聞こえるよねぇ?

本人以外は頷く。

発音の悪い生徒さんが原稿を必死に読んでいるとき、私はほとんど原稿は見ずに、その人の口元や顔を見つめている。

その目つき、たぶんすごく怖いと思う(笑)

原因究明に必死だから。

音が正しく取れない人には録音したものを聞かせるのが一番早い。

音痴を直すよりはラク。

だけど全力。くたくたになる(笑)

自分の口から発した言葉を、自分の耳で確認しながら喋る。

当たり前のようにできることが、素人さんには出来ない。これはアナウンサー、ナレーターが鍛えてできるようになった技術。

早く上達しておくれ〜。

ってゆーか、、、やっぱりどこがKやねん!

喜べ、K!(笑)

新しい卓上加湿器購入しました。うふ。可愛い。

局でナレーターのみんなに使ってもらおう。

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