アルトの世界

ナレーションと語り*

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裏声日記

理解者

今日もコロナ三昧のABCテレビ「キャスト」であった。

いつもなら放送開始ギリギリまでコロナ関連VTRの収録をしているのだが、なぜか今日は動きが早く

1時間近く余裕を残して収録が終わった。

「今日はやけに早いですね?」

「Sさんがテレワークだから早めにやらなきゃまずくて(笑)」

そういえばSさんがいない。キャストも有事に備えて2班体制となり、テレワークも導入したのだ。

「あ、なるほど!ってゆーか、やればできるんじゃないですかー!」

「ハハハ本当ですね」

なんて笑っていた。

さて、生放送が始まった。

最初のニュース数本の生読みを終えて、自席へ戻ると

「下間さん、修正ありそう!」

先ほど収録したVTR放送まで、あと5分ほどしかない時点である。

あらあら、、、と思った次の瞬間

「下間さん生読みで!」

げっ!

時間の都合で収録し直しができないときは、部分的に生読みせねばならないのだ。

私は言った。

「まじで?せっかく今日は早く仕上がったのにーーーー!ヽ(´o`;」

すると担当のIさん。

「ですよね(笑)」

そして

「よし、収録する!」

ほんの2行ほどの修正。すぐに収録して、差し替えることができた。いや、編集メンバーが無理して対応してくれたのだ。

あー良かった。。。

フロアはまだ緊張感が漂っていたが、私は生読みを回避できて一安心。

すると、スタッフの1人とIさんのやり取りが聞こえてきた。

「なんで生読みしないんですか?」

「ナレーターさん、生読みになると置きにいっちゃうんだよ」

このIさんの言葉を聞いて感動してしまった。

「置きにいってしまう」

これは私が以前、Iさんに言ったことであり、それをちゃんと覚えていて、さらに理解してくれていて、生読みを回避してくれたのがわかったのだ。

「なぜ生読みしないんです?」

こう聞いたスタッフには理解できなかったかもしれない。

とうぜん生読みの時でも、私は「トチラない読み」にはならないよう努力しているつもりだ。

それでも事前収録であればやれる細やかな表現やニュアンスは「生読み」の場合、トチリたくない、という自己防衛本能が働いてしまい、ついつい「そっと置きにいくように」読んでしまう。

この春、番組がリニューアルすることが決まったとき、Iさんに「コロナのVTRの生読みってどうですか?」と尋ねられた。

そのとき、お話ししたのが上記のこと。

「読めるんですけどね。でもトチルのも怖いじゃないですか。そしたら「トチラない読み」になっちゃうの。」

「なるほどねぇ。」

プロとして生読みであろうとなかろうと、ちゃんと表現もしなければならない。

しかし、表現を重視すればトチル可能性は高まる。

どちらを取るか?

1番良いのは収録なのだ。

で、彼は理解してくれていた。それが今日よくわかった。

私は「トチラない読み」はしたくない。

表現したい。伝えたい。

あはは。こーゆー話になるとついつい文章が長くなっちゃう(笑)

ニュースのときは事実をある程度淡々と。

しかしコロナVTRは現状を冷静に伝えつつ、視聴者と一緒に考えたり共有したりするナレーションがしたい。

私のこの考え方が良いのか悪いのか、はたまたもっと良い方法があるのか?仲間たちで話し合いたいところだが、今は飲みにも行けないし残念。

自分なりにこの貴重な機会をプラスに変えていきたい。

さて、今日は真面目に書いちゃったけど、最後は「らしく」食べ物の話題で(笑)

よく行くイタリアンがテイクアウトを開始した。

さっそく局の帰りにいただきに。

オマール海老の香草焼きやローストビーフなど、すごい豪華!

ピクルスと鶏肉の煮込みは別容器。

仕事を終えてゆっくり飲みたいときにぴったりのオードブルセットだった。

税込み4000円。

お店で食べるのであれば、ここに美味しいパスタやリゾットが加わるんだけどね〜。

自分で用意していた白ワインと、パン、チーズであっという間に満腹。しかも酔ってすぐ眠くなっちゃった。

家飲みは燃費いいね(笑)

お店のある北新地はこんな感じでした。ひっそり、、、。こんな日がくるなんてね。

人混みに紛れてふらふら飲み歩いていた日が懐かしくなった。

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