譲れません
この半年ほど、番組のほとんどを占める話題がコロナ。
そして、コロナの長いナレーションを担当する身としては、責任持って一生懸命伝えようと思っている。
とはいえ、コロナの話ばかり読んでいると気持ち的にややくたびれてくるのも事実。
そんなとき、たまに気分を変えさせてくれるのが「なにわ男子」のコーナーだ。
4月からリニューアルし、家事神様なるキャラの声を担当して、試行錯誤しながら読んできた。
ところが、、、
今日、担当プロデューサーから
「ちょっと相談なんですが」
と、真顔で切り出された。
コロナでロケができなくなって、コーナーの中身が最近変わり、それに伴って
「下間さんの声でびしっとやってもらいたくて家事神様のキャラを作ったわけですが、料理コーナーになって、もう少し軽い感じにしたほうが良いかな?と。いえ、下間さんがダメとかではないんです。でも軽い感じにするなら、Oさんにお願いした方がいいのかな、と思って」
Oさんとは相方ナレーターである。
思わず私の表情は固まった、、、に違いない(笑)
私の貴重な気分転換のコーナーだったのだ。
いやいやいやいや、そんな「はいわかりました」で譲れない!
プロデューサーにたてつくなんてアンタ誰やねん!とは思いながらも、私は食い下がった。
どんなナレーションが良いのですか?家事神様はもう出てこないんですか?違うキャラクターを作ります?それならそれで、わたし完全に声を変えてやりますし、今日一度やらせてもらって、やっぱり違うな、ってなったら変わってもらうというのでいかがですか?
必死である(⌒-⌒; )
プロデューサーは私の気持ちをおもんばかって
「わかりました、じゃあやってみてください」
横に立って呆然とする若いディレクター。
げに恐ろしき光景である。
さて、まるでオーディションのような気持ちで取り組むナレーション収録(>_<)
まさか私がそんな気持ちでブースに入っているとは思わないだろうがドキドキ。
マイクテストついでに試しに読んでみる。2つのパターンでイメージしていたうちのひとつを披露すると、、、
「うーんもう少し明るく」
あ、方向性が違いましたか?!気だるい感じにしてみたんですが(~_~;)
「あははは、明るいほうが良いです」
プロデューサー苦笑い。
やばい。間違えた。
で、慌ててもうひとつのパターンを。
すると
「え?」
プロデューサーとディレクターが驚いたような顔をした。
「別人です!」
で、結果的にOKがもらえた。
そして
いつもコロナとかで低い声ばかり使ってるので、高い声を持て余していたので、食い下がって良かったです!
私が言うと
「いやぁ、すみませんでした。こんな声も出せるんですねぇ」
プロデューサーがまた苦笑い。
ディレクターは「びっくりしました」
はぁー、ひとまず良かった。
まぁ、やるだけのことはやった。これでチェンジになったらなったで仕方ないことだ。
力不足ということで。
いくつになってもチャレンジャー。
そして、この歳になったからこそ、食い下がるふてぶてしさも身についたわけだな。
そんな1日のご褒美は美味しい肉。
あぁ、今日一日お疲れ様でした。
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