先生とわたし
木村幸比古(きむらさちひこ)先生と知り合ったのは、かれこれ10数年前になるか。
先生は京都の東山にある霊山歴史館の副館長(現在は退任)で、歴史館の中で上映する映像のナレーターとして私を指名してくれたことがきっかけだった。
802を聴いていて声を気に入り、わざわざ探し当ててくれたらしい。
しかも下間家にも因縁があって、よくご存知で!な下間の江戸時代から平成のネタまで情報を持っていた。世間は狭い。
そんな訳で、普通なら単なるナレーターが仕事を超えて仲良くなることも無いところ
先生はその後、食事に誘ってくれたり、うっかりBARに来てくれたりと公私ともに長いお付き合いが続いている。
先生は幕末期の研究家で100冊の本を出しており、NHKや BSなどにしょっちゅう出演。
全国飛び回って講演もする。
とにかく変態レベルの幕末オタクなのだ。
その一方・・・
居合道の範士8段。
ようやく今日の本題が出てきたよ(笑)
「居合道の範士」
これは8段になろうと、何年やっていようと、簡単にはなれないそうだ。
細かいことは置いておいて、何度となく「なれそうでなれない」という過程があり、ようやく到達する。
「名誉」
その居合道範士に、木村先生がとうとうなった!
そのお祝いのパーティーが今日、開かれました。
実は一昨年開催する予定だったのが、コロナで延期に。
ようやくこのタイミングで実現した。
私は司会です!
100人入れる会場を予約していたが、コロナ対策のため140名のお客様にしぼり、お酒一切なし!
それでも
クラシックの演奏や嶋原のあおい太夫による太夫道中があったり、舞いや筑前琵琶の演奏あったり
かむろさん(太夫道中の先導役の子供)可愛かったな♡
映画「新撰組血風録」で一世を風靡した俳優の栗塚旭さんの歌も。
豪華なパーティーとなった。
ところで
木村先生はすごーくざっくりした人なので(笑)
「これとあれとこんなんするし、あとは頼むわ、いけるやろ?」
という電話が直前にあっただけで、あとは当日の打ち合わせで済ますことに。
そして今朝
「ちょっと先生、この順番変えていい?こっちの方が締まるやん。」
「ほぉ、それでええよ」
「でさ、ここはこうしたら良くない?」
「うん、それでいい」
良いんだか悪いんだか、大きなパーティーなのに、こんないい加減な(⌒-⌒; )
クラシックの演奏者も、開場直前までずっとリハしているので
「あのぉーそろそろ開場するのですが」
と、声をかけると
「あ!そうなんですね?僕らの出番はいつですか?」
「11時のしょっぱなです」
「え?そうなんですね!」
おいおいおい・・・知らなかったのか。先生!たのむよ!
似たようなことが太夫道中でもあったのだけど(笑)
私含めてプロ中のプロを呼んでいるのが先生のさすがなところ。
パーティーが始まると、すべてがつつがなく進行していった。
あ、栗塚さんだけチョーマイペースだった(笑)
ちなみに
クラシックの演奏が始まったので、しばらく控え室で待機しようと思ったら
「下間さん、お食事の席ご用意あるんですけど、ご存知ですか?」
ホテルのキャプテンが声をかけてくれた。
「へ?そうなんですか。知らない(笑)」
「やっぱり、、、そんな気がしてました(笑)」
せんせー!言っておいてよ。
司会しながらなので食べるの必死だったよ。
リーガのフレンチ美味しいです!
そんな
73歳まだまだ元気な範士で幕末オタクの木村先生。
本当におめでとうございました!
コメントを書く